もっとも代表的なルアー「スプーン」について

スプーン型ルアーは、その特異な形状と豊富な歴史から、釣り愛好家に広く支持されています。今回は、スプーン型ルアーの形状、その歴史、そして効果的な使い方、釣り方について解説します。

【スプーンの歴史】
問題です。スプーン型ルアーは、釣り界において古くから存在していますが、どのくらい前から存在したのでしょうか。また、どの国で考案されたのでしょうか?

ヨーロッパ?アメリカ?アジア?中国?どれもありそうですが、19世紀にアメリカで初めて作られ、その後、世界中に広まったそうです。ジュリオ・トンプソン・ピュエル氏が発明者とされています。1848年にボモゼン湖で父親と釣りをしていたジュリオ氏のボートが岩にぶつかり、食器のスプーンを不幸にも湖に落としてしまします。ヒラヒラと落ちていくスプーンにレイクトラウトがスプーンに食いつくのを見たのがスプーン型ルアー発想のきっかけだったそうです。当初は素材として真鍮が主流であり、その後はステンレス鋼やチタンなどの軽量で丈夫な素材が使われるようになりました。アルミ素材もあります。スプーン型ルアーの成功は、その独特な形状と動きによるものであり、多くの釣り人が釣果を上げるために愛用しています。

ルアーの起源について興味があるかたは「ルアーの歴史と起源 スプーン!」実は誕生したのはアメリカ!、釣りたいバス日記」を参照いただくとよいと思います。

「釣りたいバス日記」
目次

1.スプーンでの魚の釣り方

スプーン型ルアーの釣り方は比較的シンプルであり、初心者から上級者まで幅広く楽しめます。まず、キャスト(投げる)時には、スプーンを適切な場所に投げ込む。そして、リールを巻きながらロッドを軽く振り、スプーンにアクションを与える。スプーンの形状によっては、スローな巻き巻きやアグレッシブなジャークなど、さまざまなアクションが可能です。また、スプーンは水深に応じて使い分けることも重要です。浅い水域ではスプーンを浮かせたまま引くことで、表層を魚が追いかける様子を誘発します。一方、深い水域ではスプーンを沈めた状態からゆっくりと巻き上げることで、底近くを狙う魚にアピールします。

2.スプーンの仕掛け

1.ルアーをつけるための「スナップ」をラインにつけます。

スナップとは、写真上から3つ目についている金具のことです。ルアーの付け替えに便利であることと、ルアーが自然な動きがしやすくなります。スナップのつけ方は村上基さんのYouTubeをお勧めします(とにかく楽しそうです)→コチラ

2.スナップにルアーをつけます。

3.完成

スナップをつけるとルアーの動きが安定します。大きさや、スイベルがついたもの等いろいろな種類があるので自分に合ったものを使用しましょう。また、スナップの代わりにリング、直接糸をスプーンに結ぶ「直結び(じかむすび)」方法もあります。スプーン以外のルアーにも応用できるます。私もいろいろ試しましたが、最近は小さなスナップ、またはスイベルつきのスナップを好んで使っています。

3.対応魚種

ニジマス等のトラウトやバス、サーモン、シーバスなど、多くの魚種に効果を発揮します。小魚を食べるイメージをもつとわかりやすいです。釣り場やターゲット魚によって、スプーンのサイズやカラーパターンも選びましょう。明るい色合いのスプーンは、明るい日中の釣りや澄んだ水域での使用に適しています。一方、暗い色合いや反射光のあるスプーンは、曇りや夜間の釣りや水の濁った状況で効果を発揮します。

スプーン型のルアーフィッシングは、魚を引き寄せる鮮やかな動きや光の反射、誘発されるアクションによって、釣り人にとって楽しく魅力的な釣り方法です。ただし、釣り場のルールや漁業規制にも注意しながら楽しんでください。また、釣りの際には環境保護にも配慮し、釣り道具やゴミを持ち帰るなど、持続可能な釣り活動を心掛けましょう。私の場合は夏場は浅瀬でのブラックバス釣りに、特に水面に見えている場合は魚を横切るようにルアーを誘導します。冬場は管理釣り場でのトラウト釣りに使います。トラウト釣りでは魚の活性が悪い場合は底に沈めてズル引きします。我慢の釣りですが、釣果はほかの釣り方よりは高いと経験上感じでいます。

4.スプーンの選び方

・サイズ 

g(グラム)で表記されていることが多いです。トラウト用が市場にはたくさんあります。グラムで表記されていることが多く、 0.6g、0.9g、1.5g、2.0gという具合です。軽いものほど細めのライン(糸)、状況によってはそれにあったリールや竿をそろえるとルアーをキャストしやすく、かつ扱いやすくなります。重いものほど遠くに飛びます。

・色や模様

カラーバリエーションといい、同じサイズでもいくつかの色はそろえておくといいです。時間帯、水の色などに合わせて使い分けます。わからなければそもそもスプーンですので金や銀色を持っておくといいです。

・形

食事のスプーンもいろいろな種類があるように、スプーン型ルアーもいろいろな形があります。商品名でサイズ、色をそろえておくと釣りやすいです。ルアーを集めるのも楽しみの一つです。たとえば、1つの商品名で3サイズ、3色、合計9個持っておくとまずはいいでしょう。最低限であれば、1.5gで3色用意するのでだいたいの釣り場で通用すると思います。

5.釣り方の基本中の基本、「ただ巻き」

1.キャストする。

2.1回しゃくり、リールを巻きながらラインを張る。

3.スプーンが着底するまで待つ。(ラインが緩んだら、着底です。)

4.ゆっくりリールを巻く(ルアーがどの辺を動いているか予想・確認する。)

5.止める。(着底するとラインが緩みます)

6.早くリールを巻く(水面近くに浮いてきます)

4.5.6は個人の好みでその時々、魚がいそうな場所でいろいろ試してみましょう。リールを1周巻くのに5秒ですとゆっくりめから1秒だと早めという感覚でまずはよいと思います。

※応用編 以下は魚の反応が悪い場合に試してみましょう。(釣れ方の引き出しが増えます)

カウントダウン 

スプーンが着水後、着底までの時間を数える事です。
1回目:底まで沈め、何秒で底に着くのかカウントします。(例∶6秒)
    着いたら足元近くまでゆっくり巻いて底を感じながらという感じです。
2回目:1回目の半分で巻き始めてルアーが中層で動くよにイメージしましょう(例∶3秒で巻く)
3回目:狙った水深でルアーを巻きましょう。たとえば、水面であれば0秒、浅めならば2秒、中層ならば3秒、深めならば4秒、水底ならば6秒です。


リフト アンド フォール

スプーンが着底したら、余分なたるんだラインを巻取り、ある程度ラインに張りをもたせます。
そこから竿先をピシッとでもゆっくりとでもいいので水面に向けてあげ、スプーンを浮上させます。
竿先を下げ、スプーンを着底かその近くまで自然にフォール(落下)させます。ラインが急に変な動きがあった場合は魚が食いついているのでフッキングしましょう。(リールを10cmくらい上にあげる)
持ち上げ、キラキラとゆれながが落ちるのでリフトアンドフォールといわれています。


トゥイッチ

狙った水深で、糸を張った状態から竿先を「チョン」や「チョンチョン」とルアーをを動かすテクニックです。リールを巻きながら竿先を「チョン」や「チョンチョン」と動かすことにより、ただ巻きよりも不規則な動きが入るので、魚が反応しやすくなります。魚が見えているときにこれで釣れると「源田たまらん」状態になります。

魚信(アタリ)があったら?

1.魚が針に食いつく瞬間、糸が引っ張られますので竿がしなります。そうしたらリールを10cmくらい上にあげましょ。(フッキングと言いますが、いろいろな方法がありますので楽しんでください。)魚が針にかかったら抵抗しますので、リールを巻きながら引きを楽しんでください。そこからはネットなどで魚を取りましょう。(ランディングといいます)

2.魚がルアーを食いあげた瞬間、糸は緩みます。その時は糸が緩んでいるので、大きくリールを上げましょう。食い上げといいますが、これがわかり釣れると楽しいです。

3.ルアーが着水し着底するまでに食いつく場合もありますので、まずは最初にラインを張ることを基本にしてください。そうすればすぐにアタリが来たかはわかります。基本が身につくとラインを少し緩めに張った状態で、ラインの張り具合の変化でアタリをとることもできます。(糸アタリといいます。)

以上が、スプーン型ルアーフィッシングについての要点です。スプーンの形状、歴史、釣り方などについて説明しました。これらの情報を参考にして、釣りの醍醐味を味わいながら、スプーン型ルアーフィッシングを楽しんでください。安全な釣りと豊かな釣果をお祈りしています。

【おまけ、上達の早道】

個人的にはニジマスの管理釣り場での釣りをお勧めします。水がきれいなところは魚が見えます。ルアーの動きも確認できます。また、管理人さんに教えてもらったり、上手な人のしぐさを見るだけでも真似ができ、上達への近道です。釣っている途中に放流してくれる場合もあるのでそこはチャンスタイムです。とりあえず、反応が良い金・銀のスプーンを投げましょう。放流したての魚が飢餓状態なことが多く(管理釣り場的にも釣ってほしいのです。楽しい体験をしてもらうのが商売ですから。)、釣ったもの勝ちです。「放流狩り」という言葉もあるくらいチャンスです。野池でのい釣行は水面に見えている魚をまずは狙ってみましょう。ブラックバスやブルーギルは比較的小さな場合は釣れやすいと思います。また、スプーンにこだわらずにワームと併用するといいと思います。どんな状況でどんな釣り方で釣れたか、釣れなかったかの経験が次回以降の経験に役立ちます。さらに狙った魚以外にも釣れることがあるのでそこは野池の面白いところです。私はスプーンではブラックバス・ブルーギル・ニゴイ(ほぼ水底)・ウグイ・ハゼなどが釣れることが経験上多いです。また、針は予備を持っておくといいです。何匹か連れた場合は魚の口へのササリがわるくなり釣れにくくなります。針の付け替えができるようになるとスキルアップは間違いなくしています。

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