釣りについて、ちょっと深く考察できる本「釣魚大全」「釣りバカ解体新書」の話

今回は、釣りをしない時間、釣りそのものについて、オススメ本2冊を紹介します。「釣魚大全」は有名な外国の作品。「釣りバカ解体新書」は紹介文には「みんなが知らない釣りとビジネスの意外な関係 。人生100年時代のライフワーク。」と興味深いタイトルに惹かれ即購入。本の内容も自問自答ができ、まさに考えながら読み進めることができます。日本の著書なので①に比べるとより親しみやすく読みやすいです。皆さんも何冊か読んだことがあるかもしれませんが、私の中で興味深かった2冊を紹介します!

目次

①釣魚大全 アルザック・ウォルトン

これは1653年から刊行された息の長い本として有名です。「聖書」とも言われていますが、哲学書といっても過言ではありません。高尚な文化と言っているわけではなく、味わい深い文化として訳されています。恐らく原書の文体は高尚な本かとは思いますが、訳本なので、日本人向けには書いてくれていると思います。1回で理解はできかねますが、注を読みながら、思いをはせたり、理解できる部分だけ自分のものにしてもいいと思います。読書=釣りをするみたいな感じです(笑)。私の場合は、何回かに分けて読みましたが、1回では理解できず、時々、読み返しています。特に印象深いのは「魚が音と匂いに敏感であることは周知の事実ですが、300年以上前にすでに知られていた」と改めて訳者が記載しているところや、魚別に世界の魚がどのようなものであり、どのように釣るのか、詩などもまた、詩などもあり釣りの世界を想像できること。時々ゆっくり新たな気持ちで読むようにしています。私はトラウト釣りを冬に行うので、4・5章がそのルーツとしてたどれて、とても面白いと感じました。自然に感謝すること、現在に至るまでの釣りの進化、生態系の変化なども子どもの頃の記憶をたどりながらゆっくり読んで楽しんでいます。なんだったけと思い出しながら時々読み返すのが常ですが。詩や会話調の部分は理解できない部分もありますが、なんとなく楽しい気分になります。

紹介文

紹介文は次のように記されています。

「幻の釣り指南書、釣り人の聖書といわれているウォルトンの「釣魚大全(ちょうぎょたいぜん)」の初版本の完訳。釣り特有のゆったりとした気分、それぞれの魚の棲み家と四季の生態にあわせた釣るための作戦と周到な準備――餌の用意、竿や仕掛けのこまごまとした準備と工夫――自分の苦労ばなし、自慢ばなしを人に聞かせたいという釣り人の生態まで、「自然のなかで遊ぶ楽しさ」を楽しく披瀝した名著。「300年以上も昔から私の手許まで流れ漂ってきた釣りの楽しみの情感、ああ、はるばると伝わって来たものだな、という気持ちだった」これは訳者の言葉である。」

釣魚大全

ルアーマンは1冊は持っておきたい本かもしれません。→コチラ

②釣りバカ解体新書 清水健太郎

釣り人には大いなる自信と釣りに行く口実を、釣らぬ人には「釣りバカから学べ」と伝える提言書とカバーに書いてありました。思わず買ってしまいました。

裏表紙には開高健の「オーパ」より、中国のことわざが引用されており、

  • 一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい
  • 三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい
  • 八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい
  • 永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい
釣りバカ解体新書

釣り人だけが知っている「しあわせを得る普遍的なこと」として記載があります。永遠にというフレーズがとても私のこころを掴みました。釣果を高め、釣りを高めるために太古の昔から釣り人が行っている普遍的な営みは、不確実な時代における現代においても意味があるはずとつづられています。予測不可能な世の中ではありますが、釣りに通ずるものがあるという考え方はなるほどなと思います。「永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい」の言葉には、ライフワークをもちなさい、ライフワークとしての釣りを覚えなさい。」「ジワジワとしあわせが増していく永遠のサイクル」とも書かれているので納得度が高まりました。釣りの過程を仕事にたとえて仲間と話したことがありましたが、仕事も遊びも根っこは同じなのだなあと思います。そして、根っこなしには生きにくい時代ではないかとも感じます。また、ライフワーカーとして、3人の方の記事も魅力的です。

・伊東信一郎さん(ANAホールディングス株式会社取締役会長)
「釣りとはずっと側に、ずっと身近にありたいもの」
・寺畠正道さん(日本たばこ産業株式会社【J T】代表取締役社長
「釣りは趣味の域を超えた人生のパートナー」
・山井太さん(株式会社スノーピーク代表取締役会長)
「釣りは生きている理由の半分ぐらいかもしれない」

同著より

共通して日ごろから自然に触れられている方として紹介されています。人生において大切なものは何か。読者自身、私自身にとって幸せとは何か、楽しい人生とは何なのかを改めて考えるきっかけになりました。また、自然との向き合い方も含めイフワークを中心に考え、時間をどのように使う生き方をするか。なんとなく普段感じていた暗黙知や疑問がわかりやすく言語化され、そうだなと、何か自分でもやってみようと励まされます。

釣りの本を読む楽しさは、釣り人にとって非常に充実感のある体験を提供します。釣りする時間が奪われるという方も中にはいるかもしれません(笑)最後に、釣りの時間以外に釣りの本を読む楽しさをいくつかご紹介します。

釣りの本を読む楽しさ

  1. 知識の増加: 釣りの本は、新しい釣りのテクニック、魚の生態、釣り場の情報など、知識を広げるための貴重な情報源です。本を読むことで、自分の釣りスキルを向上させる方法や、様々な魚種に対するアプローチを学ぶことができます。
  2. 想像力の刺激: 釣りの本は、美しい風景や釣り場の描写、釣りの瞬間の臨場感を言葉で表現しています。これにより、読者は自分自身がその場にいるような感覚を得ることができます。新しい冒険を夢見ることで、日常生活から離れて楽しむことができます。
  3. コミュニティの感覚: 釣りの本は、釣り人のコミュニティや文化についての洞察を提供します。他の釣り人の経験談やアドバイスを読むことで、共感やつながりを感じることができます。また、釣りの本には歴史的なエピソードや逸話も含まれており、釣りの歴史に触れることができます。
  4. 季節や天候に関わらず楽しめる: 釣りは季節や天候に左右されることがありますが、釣りの本を読むことはその制約を受けず、いつでも楽しむことができます。雨の日や寒い冬でも、釣りの本の世界に浸ることで、釣りへの情熱を維持することができます。
  5. リラックスと癒し(いやし): 釣りの本を読むことは、リラックスした環境で静かに楽しむことができます。自然の美しさや釣りの穏やかな雰囲気を想像しながら本を読むことで、心を癒すことができます。
  6. 計画と戦略の構築: 釣りの本は、釣行の計画や戦略を練る際にも役立ちます。釣り場の選択やタックルの選び方、餌の使い方などに関するアドバイスを読むことで、次の釣行に向けての計画を立てる楽しさを味わえます。

釣りの本を読むことで、釣りに対する情熱や理解が深まり、新たな視点やアイデアが得られることでしょう。釣り以外のビジネスの視点なども通じることがあります。釣りの楽しみは釣りの時間だけでなく、本を通じても広がっていくことを実感できることでしょう。

昭和の時代、社長や偉い人の外での趣味はゴルフや釣りが多かったようです。ビジネスと釣りの関係に興味のある方は持っておきたい一冊かもしれません→コチラ

前回の記事「埼玉県の入間川にルアーフィッシングをしに行きバラシまくった話」はコチラ↓

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